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木曜日, 3月 28, 2024
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家電の常識が変わる!さらに便利な生活へ- Robit -

朝すっきり起きられない。何度もスヌーズしてしまう。一日中体がだるい。・・・多くの人が感じていることであろう。 今回のインタビューは、自動でカーテンを開け、朝日が差し込むことにより体と脳を「起きるモード」にし、快適に目覚めることができる、世界初のカーテン自動開閉機という家電を開発した株式会社Robit(ロビット)の最高製造責任者 平野 龍一氏にお話を伺った。   ―Robitの家電製品・サービスについて教えてください。 創業は2014年で、従業員は現在パートも含め現在10名ほどです。 私達のメインプロダクトは、めざましカーテン「mornin’」です。こちらはスマートフォンと連動する、いわゆる「スマート家電」で、カーテンの裏側に隠れるような形で、既存のカーテンレールにワンタッチで取り付けることができます。スマートフォンで起床時刻をセットすると、タイマーが働いて、カーテンが自動で開き、光が差し込むことによって快適に目覚めることができるという、画期的で便利な家電製品です。 「スマホ連動型カーテン自動開閉機」というのが、かつて世の中になかったということ、また3,985円(税込)と、とてもお求め安い価格で「スマート家電」を提供できる、という点が「新しい」と思っています。さらに、乾電池3本で駆動でき、とてもコンパクトなサイズです。   -起業のきっかけを教えてください。 私と代表の高橋は同じ大学の研究室で先輩後輩という関係でして、学生向けの起業家コンテストに一緒に出場したことがきっかけとなりました。そこで優勝したり、優秀な賞を頂いたりしたことが、この起業に結びついています。 その時は、「mornin’」ではなく、高橋がイベントの誘導員をやっていた時に、お客様を誘導する際に正しい情報がうまく伝わってこず、お客様の対応にとても不便を感じていたという経験から「そこをロボットに置き換えられないか」というビジネスアイディアで、コンテストに出場しました。 起業した時の他のメンバーも全員同じ大学の仲間です。もともとは先ほど触れたように、高橋とビジネスコンテストに出たのがきっかけですが、その後仲間を集めて4人で起業に至りました。 ただ、僕も含めて、高橋以外は一度就職しまして、その間に彼が資金調達等の準備をし、約一年後、再度集まって、会社として製品の開発をスタートさせた、という形です。 また、全員が理系出身、かつちょうどよく専門分野が分かれていたことも一因になっています。僕はメカニカルな設計が得意ですが、もう一人は過去にインテルで働いており、半導体や電子の分野が強く、他の一人はアプリのエンジニアとしてミクシィに勤めていて、スマートフォンのアプリに強い。そして代表の高橋は外部との折衝が得意ということで、この4人が集まれば、何でもできるんじゃないか、ということも独立の決め手になりました。 学生時代から、基本的に「身の回りの不便や困難を解消する」ということを主軸に、一貫してやってきまして、起業して最初のプロダクトが「mornin’」です。 -平野さんのバックグラウンドを教えてください。 「ものをつくる」ということは、小さい頃からすごく好きでした。私の父は理系ではありませんでしたが、車いじりや趣味で物を作るのが好きな人でした。あまりおもちゃやゲームを与えてくれませんでしたが、工作道具、例えばラジオペンチなどの工具はいくらでも買ってくれました。そういった中で、自分で何かを作っておもちゃとして遊ぶ、ということが経験として身についており、今考えると計画的に育てられたのかな、と思います(笑) 機械に関しては、大学に入学前より、入ってからの方が興味が高まり、1年中何かを作ったり、サークルに入ってロボコンに参加したりしていましたね。 起業自体は学生時代にしてしまっておりましたが、「いつかはまた皆で集まってやりたいな」という気持ちをずっと持っていましたので、数年後の起業に向けて一度就職し、HONDAでトランスミッションの設計を担当していました。1年位で、高橋が思ったより早い段階で資金調達を決め、呼び戻してくれたので、再度仲間が集まり、起業となりました。 -ターゲットは?また競合との差別化について教えてください。 現在は一般のコンシューマ向けで、20代~30代の働き盛りの方がメインターゲットです。やはり、朝すっきり目覚めたい、というのは、バリバリ働いている一人暮らしの若者が想定されますので、そこが一つのマーケットと考えています。 競合については、まだ誰も参入しておらず、今の所はないと思っています。今後、大手家電メーカー等が同様の製品を出してくる可能性はあるかもしれません。 ただそういった場合、弊社はアプリ経験者や知識が豊富という所と、アプリ専門企業の株式会社イグニスから資本提供して頂いており、相互協力関係もありますので、「アプリ」という点が弊社の強みになってくると思います。 また、組み立ては埼玉県にある工場で行っておりますが、全てMade in Japanであることも特徴の一つです。 後は、スマートフォンと繋がる家電が、まだ少ないこともあり、先駆者でもある弊社には先行の優位性もあるんじゃないかなと感じています。   -今後の展開、また海外への展開について教えてください。 今回「mornin’」をローンチして、「目覚めに関するプロダクト」という点で一つ解を出せたのかな、と思っております。今後の展開としては、「目覚め」「睡眠」等の身の回りの不便に再度主軸をおいて、別の発想で解決できるものがないかということを見出して行きたいと思っております。現在、実際に平行していろいろと開発を進めている最中です。 海外マーケットは、いずれしたいという希望はありますが、現段階では難しいので、まずは国内を固め、次のステップとして徐々に広げて行けたらなと思っております。   -一日のスケジュールを教えてください。 9:00    出社 21:00  帰宅 私は設計担当ですので、だいたい9時に出社して、そこから21時くらいまでずっと業務(設計・プロトタイプの作成・テスト 等)をして、帰宅ということが多いです。他の社員は、特にコアタイムは決まってないので、個人の業務に応じて出社する感じですね。   -良く使用するアプリを教えてください。 SmartnewsやNewspicksが多いですね。 社内のコミュニケーションはSlackを使用する頻度が高いです。   -お気に入りのハングアウト場所を教えてください。 車が好きでドライブが趣味なので、目的地もなくちょっとした田舎道を走りに行ったりするのが好きです。   -影響を受けた人物を教えてください。 何人かいますが、まずは自分が「ものづくり」が好きになったきっかけを与えてくれたという点で家庭、特に父からはとても影響を受けていると感じています。 あとはこちらも「ものづくり」に関してですが、大学に入り、先輩からの影響で、ロボットコンテストにでたり、機械により興味を持ったりしたので、そういう諸先輩方の影響も大きいと思います。 人間の体は太陽の光を浴びると睡眠ホルモンの分泌が抑えられ、自然に起きられるメカニズムになっているという。 「mornin’」は、目覚まし時計の機械的な音で起こされるのではなく、自然の光で気持ちのいい一日をスタートさせてくれ、忙しい現代人に少しの余裕と気持ちの変化を与えてくれる小さな助っ人になるであろう。 今後も理系男子4人の「ものづくりへの思い」「仲間との信頼関係」を結集した独自の技術で、私達の生活の不便を解消するものづくりを続けていって頂きたい。